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タカイ×タカイ (講談社ノベルス) 新書 – 2008/1/11
不可解極まる事件の意外な真相とは!?
「あんな高いところに、どうやって死体を上げたのでしょう?」
有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内で発見された他殺死体は、奇妙なことに、地上約15メートルのポールの上に掲げられていた。被害者は、前夜ファンと牧村の会食中に消えたマネージャーだった。事件関係者の調査依頼を受けた《探偵》鷹知祐一郎は、複雑に絡み合う人間関係の糸を解きほぐし、犯人の意図と事件の意外な真相に迫る。ますます好調Xシリーズ第3弾!!
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/1/11
- ISBN-10406182578X
- ISBN-13978-4061825789
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/1/11)
- 発売日 : 2008/1/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 320ページ
- ISBN-10 : 406182578X
- ISBN-13 : 978-4061825789
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,603,106位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
西之園萌絵は出てくるんだけど、今回は犀川先生は登場せず。それにしても二人が遠距離恋愛とは...
今回は、過去シリーズでの某作品を彷彿とさせるかのような、中空に吊られた被害者、が登場するのだ。そして案外早めに登場する萌絵助教。怪しさ大爆発のサブキャラな登場人物たち。それぞれの思惑によって、それぞれの登場人物が謎に相対していき・・・という話だ。
登場人物たちの行動を眺めているとそれだけで結構楽しいのだが、一方で、最後に解き明かされる冒頭提示された謎の解は、まぁこんなもんか、という感じ。ちょっと肩透かしな印象。それとも、Xシリーズ自体が実は壮大な仕掛けなのか。果たしてどういう落としどころが。Gシリーズも平行しているのでこれとの絡みも気になる。はてさて。
マジシャンというキーワードから『幻惑の死と使途』を連想せずにはいられません。読み進めていくと、期待を裏切らず、所々に『幻惑の…』を連想させるキーワードが出てきて、思わずニヤリとしてしまいました。仮面のマジシャン鷲津伸介という正体不明の登場人物。『幻惑の…』の登場人物二人のうちのどちらかだろうとアタリをつけました。ラストで苗字が判明するので、すぐに『幻惑の…』で確認しました。私の予想が当たっていたかどうかは、実際に本書と『幻惑の…』を読んで確認してみてください。
本書は『幻惑の…』を読んでいる人はもちろん、読んでない人も楽しめる内容だと思います。
理系男子が好きそうな女の子として書かれてるっという認識ですが、後続の巻での活躍を見ると、この巻からすでにその構想があったのかなと思いました。
今回も主人公というべき探偵チームは小川令子、真鍋瞬市、鷹知祐一朗の三人で、本来の探偵所長の椙田泰男は完全なサブサイドです。事件は、真鍋が通う大学のそばの女性マジシャンの屋敷での殺人事件から始まります。普通の事件と違うのは、その被害者(後にマジシャンのマネージャーの横川という人物だと判明します)が、非常に人目につくところに晒されていたという点です。なんと、死体はその屋敷にある旗等をあげる掲揚ポールの上に乗っかった形で発見されるのです。朝になってみると、そこに旗ならぬ死体があがっていたというわけです。
誰が何の為に、どのようにしてそんな高いところまで死体を掲げたのか。
すべてが謎だらけのこの事件に、真鍋は知り合いがそのマジシャンの知り合いだという縁で、鷹知は事件の調査を関係者から依頼されという形で関係を持ち始めます。。。。
ストーリーの方はあとは読んでのお楽しみということにしますが、感想を一言でいうと「薄い」という一言に尽きます。森テイストは森テイストのままだし、事件のトリックがある程度わかりやすいということころも以前と何もかわっていません。人物描写も「Vシリーズ」の時のような濃さも(あのシリーズが特殊だっただけで)他の作品とあまり変わりません。しかし、全体的なイメージでいうと、「薄い」感じがどうも拭えない作品でした。色々考えてみるに、これは主要登場人物の誰もが積極的に事件に熱意をもってかかわっていない事に起因するのかも知れません。よりダイレクトに言えば、事件の解決や謎の解決にぎらぎらした人物が誰もいない事が、読者にも同じような感覚、つまりは一歩引いて物語を読む感覚を与えてしまっているからかも知れません。今迄のシリーズ作品だと主人公たちは多少風変わりだったり感覚が人とは違っても、そこには何かしら共感を得る部分や強い事件への熱を感じたり、またもっと直接的に事件にまきこまれ(或は首をつっこんで)ていたものが、このシリーズではあくまでその関与が多少の興味やなんとなくの関わりではかないのがまずいんじゃないかなぁと感じます。
それだけに、椙田や西之園がまるでファンサービスのように少しずつ出てきてもあまり盛り上がらないというか、サイドのさらにサイドの本編とあまり関わりない感じがして、のめりこめないように感じます。途中途中で示される森流のものの感じ方や考え方などはあいかわらず、はっとさせられるものがあるだけに残念です。ファンなので、今後も全部読んではいきますが、S&Mシリーズ、Vシリーズのように盛り上がってくれるのを切に期待します。
それに比べればだいぶましかな・・・という印象。
ただ、過去の「あの森博嗣」を求めてしまう自分としては、
やはり薄く、浅く、色あせたものに見えてしまうのは、どうにも拭い去れない。
もうひたすら打算的に、つまらないマンガでも完結を見届けるまで捨てられないように、
追いかけていくしかないのか?
実にむなしい。